最近、ドラマ化されて話題の「ミステリと言う勿れ」をご存じですか?
このドラマの原作になっている漫画が好きです。特に主人公が語るストーリーとは直接関係ないように見えて、重要なことを伝えている小話が大好きです。
そこで、その小話のうち、特に筆者が印象に残ったエピソードを紹介したいと思います。これだけ読んでも漫画の内容は分からないと思いますが、ちょっとでも漫画の内容知りたくない!という方は、読まないでください。
ミステリと言う勿れの概要
小話の内容に入る前に、そもそもどんな漫画か、少しだけご紹介。
- タイトル:ミステリと言う勿れ
- 作者:田村由美
- 掲載誌:月間フラワーズ
- 連携開始:2017年1月号
月間フラワーズの公式ホームページでは、「解読解決青年・久能整が謎も人の心も解きほぐす、新感覚ストーリー。」というキャッチフレーズが示されていました。私なりの解釈による概要はこんな感じです。
事件に巻き込まれやすい運命を持つ主人公・久能整による謎解きミステリ。いつも関係ない雑学ばっかり話していると思いきや、どれもが事件の真相に迫る伏線となっており、一癖も二癖もある犯人の本心へとたどり着く物語。
その一見関係ない雑学小話に、心に刺さる内容がちりばめられている訳です。
ということで、本題の小話について語ります。
キラキラネームについて
ある刑事さんが主人公・久能整(以降、親しみを込めて「整くん」と呼びます)に相談します。
「嫁が子供にキラキラネームをつけようとしている。キラキラネームって子供本人が困ると思う。就職が不利になったり、いじめられたりするかも。」
整くんの回答の概要が以下のとおりです。
- 田舎に帰省した時に聞いた父の親戚の名前は、今じゃ誰もつけないような古臭い名前だった
- 自分から2、3世代遡るだけで全く違う名前体系になる
- 日本は、名前の変遷が著しい
- 自分より後の世代に、自分がキラキラネームと感じるものが出てくるのは当たり前。後の世代では、それが普通になっているかも。
- それに結局、子どもの名前をたくさん呼ぶのは母親。母親の感覚大事。
- ただ、名前を付けるときに読み方には注意が必要。例えば心太を「しんた」とつけたけど、「ところてん」と読むことを知らなかった。というのはからかわれるかも。
キラキラネーム=親のエゴみたいな捉えられがちですが、こういった視点でみると、また少し違った感覚になると気づかせてくれた小話(単行本1巻より)でした。
整くん、ありがとうございました。