千葉県富津市にある実家は農家です。昔はタバコで生計を立てていたようですが、私が生まれたころには、原木栽培のシイタケと米を中心に扱っていました。幼いころから、シイタケを毎日のように、比喩ではなく本当に毎日食べて育ちました。私の血はシイタケでできているといっても過言ではないでしょう。笑
原木栽培と菌床栽培
さて、あえてブログタイトルにも載せましたが、原木栽培とは?と思う方も多いと思います。シイタケ栽培には大きく分けて「菌床栽培」と「原木栽培」があります。これは、野菜で言えば、土に当たる部分が「菌床」か「木」の違いです。イメージ写真のせておきます。
「菌床栽培」と「原木栽培」ではシイタケの育て方が大きく違います。これを語りだすと複雑になって長くなってしまうので、今回はざっくり。
菌床栽培:細かい木くず(おが粉)に栄養源や水を混ぜて、ブロック状にしたものを菌床と呼びます。この菌床にシイタケの菌を植えて育てる方法です。
原木栽培:クヌギやナラといった木を切り出してきたものにシイタケの菌を植えて育てる方法です。
ざっくりいうと、菌床栽培は栽培のための施設を整えれば労力は少なく効率的に作ることができます。原木栽培は、昔ながらの栽培方法で木を移動したり、水につけたり等、労力がかかる、という特徴があります。
味に関しては、やはり手間のかかる原木栽培の方が薫り高く肉厚で濃厚とよく言われます。私も昔から原木栽培のシイタケを食べ続けています。ぜひ、その美味しさ、皆さんに味わってほしいです。ただ、最近、大人になって気づいたことがあるので、聞いてください。
原木栽培だから美味しくて、菌床栽培だから美味しくない、ということではない
上で書いたとおり、一般的には菌床栽培よりも原木栽培の方が高価で品質も高いと言われています。私自身も小さいころから原木栽培のシイタケを食べ続けてきたので、「菌床?原木栽培に比べたら手間もかかっていないし、大したことないんでしょ。」と思っていました。ただ、大人になってから行った菌床のシイタケ狩りができる施設で食べた菌床栽培のシイタケは私の思い込みを正しくしてくれました。
そう、菌床栽培でも美味しいシイタケはある!んです。
そこで聞いた話によれば、最近は、シイタケの品種も優秀なものが多く、植える種の品種を精査し、きちんとした環境で栽培すれば十分美味しいとのことでした。それを納得するのに十分な、美味しいシイタケがそこにはありました。
「菌床栽培」と「原木栽培」は、あくまでシイタケの栽培方法の話です。本当に美味しいシイタケを食べたければ、栽培方法ではなく、自分で味わってみるのが大事です。
と、少し語りすぎてしまったので、続きは、また明日。
明日は、「シイタケの香りが苦手な方は新鮮なシイタケを食べてみて!」について語りたいと思います。
では、皆さん、ありがとうございました。
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