本日は、八木仁平さんの著書、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』について、感想を書いてみたいと思います。
目次
読んだきっかけ
私は、自己分析が好きです。大学の就職活動前に杉村太郎さん他著の「絶対内定」という本を読んでから自己分析が好きになりました。社会人生活でも、悩んでなり、気分が落ち込んだとき、次のステップに進む時等、自己分析をしてきました。
そんな自己分析好きの私が、この本を読んだきっかけは、オリエンタルラジオの中田さんのyoutubeです。久しぶりに自己分析したい衝動にかられ、Amazonで自己分析系の本を探していたときに、すごいレビューの数がついている本がありました。それが、今回取り上げる本です。何で、こんな売れている、レビューがついているんだろうと検索したところ、中田さんのyoutubeに行きつき、そのyoutubeを見て興味が沸き、本を購入して読むに至りました。
本の概要
本書は、いわゆる一般的な自己分析のための本です。何か特殊な仕掛けがあったり、読むと不思議な力が湧いてくるような類のものではありません。念のため基礎情報整理しておきます。
書籍名:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
著者:八木仁平(やぎじんぺい)
発行年:2020年5月28日(初版)
発行:株式会社KADOKAWA
値段:1400円(税別)
頁数・サイズ:221頁、B6くらい
具体的な本の概要については、中田さんのyoutube見ていただいた方が全体を俯瞰して理解しやすいと思います。
ただ、もちろんご紹介したくなったのには理由があります。そこそこ一般的な自己分析本を読んでいる私が感じた一般的な本との違い、魅力について紹介していきたいと思います。
良かった点
この本で紹介されている自己理解メソッドの柱として以下の3つが示されています。
この3本の柱を元にして、自分のやりたいことを考えていくというのが、私が今まで読んできた自己分析本とは違う点でした。
今までの自己分析本では、「1.すきなこと」を見つけるために、自分の経験や他者からの見られ方を自分に問い直し整理していきます。この点は、本書でも同じです。ただし!この好きなことだけを突き詰めていった先に何が待っているかというと、現実との乖離です。例えば、いくら私が週刊少年ジャンプが大好きだからと言って、今から漫画家になったり、編集者になったり、というのは現実的に難しいと思います。もちろん、そんなの関係ない!と思えるくらいのモチベーションを維持できれば良いのかもしれませんが、口で言うほど簡単ではない。そして、結局好きなことできないと諦めてしまう。。。
そんな問題に対してアプローチするひとつの柱として、「2.得意なこと」というのが非常に有効でした。ここでいう「得意なこと」というのは、ビジネス上のスキルといった類のものではありません。本の中では得意なことの定義として「成果を出すために使える無意識な思考・感情・行動パターン」と書かれています。ちょっとわかりづらいですが、私なりに解釈したこの本で言う得意なこととは「気づいたら時間が過ぎているような感覚となる、いくらでも続けられること」です。
例えば「○○の話ならいくらでもできる」、「○○を作っていたら昼食取るの忘れてた」、「無意識に話し相手の感情を分析している」等々、無意識下でストレスなく続けられるようなことが得意なことであり、その人の才能という捉え方をしていました。この得意なことというのが見えてくると、「好きなこと」をするのに「得意なこと」を活かしてみようという考えとなり、行動意欲向上やモチベーション維持に繋がりました。
3つの柱の関係性等の自己理解メソッドを理解しないと、少し分かりづらいかもしれません。ぜひyoutube見てください。
オススメの思考法
ただ、得意なことって言っても自分には人より優れた長所なんてないよ、思いつかないよ、と思った方はいませんか?私は、そのタイプです。そんな皆さんが得意なことを見つけるにあたり、本書で紹介されている思考法が良いなと思ったので紹介しておきます。
その思考法は、「短所を長所に言い換える」という考え方です。
例えば、
短所:あれこれ考えすぎてしまうから、行動が遅い
長所:あれこれ考えすぎてしまうからこそ、慎重に行動出来て失敗が少ない
などのように、
「私は・・・だから・・・」とネガティブに捉えてしまうところを、
「私は・・・だからこそ!・・・!」という風にポジティブに言い換えるというものです。
これは、ネガティブになりやすい私にとって目から鱗の考え方でした。
これをやってみて思ったのは、長所・短所というのは、あるひとつの環境・シチュエーションを設定することにより、初めて決められるもので、個人の長所・短所というのは一概に言えないということです。一般的に言う個人の長所・短所は他の人がイメージしやすい社会生活全般における長所・短所を指していることが多いでしょう。もしくは、特定の業界で自分の力をアピールしたければ、その業界の特性や環境に応じて長所を示すといったことも行われていそうです。
ということで、この本にも書かれていましたが、自分を変える努力ではなく、自分を活かせる環境はどんなところか考えるというのが良いのではと思いました。
八木さん、中田さん、読んでくれた皆さん、ありがとうございました。