皆さん、平飼い有精卵って聞いたことありませんか?
これは鶏の卵の種類を表す言葉ですが、
なんとなくイメージはできますが、実際に売っている商品で「平飼い有精卵」と表記しているのは珍しいのではと思います。
そんな中、先日、手に入れることができました、平飼い有精卵!!
いつも野菜を購入している柴海農園さんで販売してました!!
ということで、今回はこの平飼い有精卵というのがどんな卵を指しているのか、少し整理してみました。
目次
平飼いとは?
まずは、平飼い有精卵の「平飼い」部分の説明です。
特に「平飼い」という表記のない卵の多くは、狭い檻の中で育てられた鶏たちが産んだ卵です。檻のイメージ写真を以下に示します。
出典:東西産業貿易株式会社ホームページ
https://www.tohzai-sangyo.co.jp/machine/machine_010002/
このように日本の養鶏場のほとんどは、檻の中で衛生管理を行い、卵を沢山産ませて効率よく集められるようなシステムが採用されています。そのおかげで我々は、毎日卵を低価格で購入して食べられているということです。
それに対して、平飼いの卵は、鶏本来の状態、自然界で育つのと近い環境で育ったものとなります。
どちらが良い悪いの議論は色々ありますが、我が家では出来る限り「平飼い」の卵を買うようにしています。
有精卵とは?
有精卵と無精卵の違いについては、藤野屋さんという養鶏業を行っている会社のホームページがわかりやすかったので、これを参考に情報整理したものをご紹介します。
参考:藤野屋ホームページ
https://www.fujinoyaweb.co.jp/column/339
まずは、有精卵と無精卵の違いから
簡単に説明すると「有精卵」は【受精したたまご】で、温めればヒヨコが生まれる可能性を持っています。
対して「無精卵」は【受精していないたまご】で、どんなに温めてもヒヨコが生まれる可能性はありません。
一般的に、スーパーなどに大量に並んでいるたまごは無精卵になります。有精卵の販売も時々見かけますが、これは小規模の養鶏家で生産されたもので、たくさんの数が陳列されてるのは見かけません。
出典:藤野屋ホームページ
なんで、スーパーなどに並んでいる低価格の卵は無精卵なんでしょうか?
これは、有精卵として売るための表示義務を見るとわかると思います。
有精卵として売るための表示について
日本卵業協会の「鶏卵の表示に関する公正競争規約(規約第5条第3号、施行規則第4条第3項)」によると、
「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」
と定められています。
出典:藤野屋ホームページ
先ほど紹介したとおり、一般的な低価格で販売しているほとんどは、ケージの中で雌鶏だけを飼育しており、そのほとんどは無精卵となるのです。
鶏の産卵について
ここで、
「あれ?なんで雌鶏だけでケージに閉じ込めているのに卵が産まれるの?」
と思ったアナタ。中々するどいですね。そんな疑問にも藤野屋さんは答えてくれていました。
「産卵」というと、私たち人間では子孫を残すための「出産」と比較してしまいがちですが、鶏がたまごを産むのは人間で言う「排卵」と同じことなのです。
人間の生理が月周期であるのに対し鳥類は日周期なので、整った条件下であればオスが不在でもたまごを産むことができるわけです。
そして長年の品種改良によって、受精しなくてもたまごを産むことができる雌鶏ができ、雄鶏を一緒に飼わなければ一生無精卵を産み続けることができるようになりました。
出典:藤野屋ホームページ
と、色々うんちくをかいているうちに長文になってしまったので、ここまでにします。
平飼いとケージ飼い、有精卵と無精卵の違いについてもう少し語りたいので、また次回。
鶏さん、藤野屋さん、読んでくれた皆さん、ありがとうございました。