本日受けたオンラインイベントの感想について、まとめてみました。まずはきっかけから。
目次
参加のきっかけ
農福連携に関する情報が少しでも欲しかったというのが参加の動機です。他ブログでも紹介していますが、今、農福連携について勉強中であり、少しでも多くの情報を得たいと考えている中で、このセミナーに行きつきました。また、このセミナーを主催している「NPO法人農業支援センター」さんのイベントに以前参加したことがあり、誰でも参加しやすい雰囲気があったのも参加した理由のひとつです。ちなみに、その時は農家の右腕佐川さんのセミナーで、その時も非常にいろいろな気づきがあり、勉強になりました。
セミナー概要
Facebookのイベントページにて、以下のように紹介されていました。
【ゲスト】
伊藤文弥 様(ごきげんファーム 代表理事)※多品目
鈴木厚志 様(京丸園株式会社 代表取締役)※水耕:ねぎ、みつば、ちんげん菜
【司会進行】
青山浩子 様(農業ジャーナリスト、新潟食料農業大学 講師)
昨今「農福連携」という言葉が様々なメディアで取り上げられております。
一方、障がい者の方と一緒に働くことについて、どのような準備や覚悟がいるのか?組織にどういった影響を与えるのか?
といった実態については外部からは見えにくく、興味はあるものの取り組めずにいる・・・という声も少なくありません。
今回は実際に障がいを持った方と一緒に働いているゲストの方々から「農福連携」の実態について語っていただきます。
「始めたきっかけはなんだったのか?」
「日々の仕事はどのように進めているのか?」
「受け入れるにはどんな準備がいるのか?」
「組織にはどんな影響があったか?」
etc…
農福連携に関する様々な疑問をゲストに投げかけ、実践者の考えをお聞きしていきます!
出典:イベントFacebookページ
ということで、すでに農福連携に取り組んでいる実践者を迎えて、農福連携について参加者の疑問にお答えしつつ、登壇者同士でも議論を深めるといった形でした。
ちなみに主催は「NPO法人農業支援センター」さんです。
こちらもFacebookページの紹介文載せておきます。
NPO法人農業支援センターは、新規就農支援・JGAP認証取得・6次産業化支援を通じ、日本農業を産業として捉え経営したいと考えている生産者を応援したいと設立しました。
これから農業にチャレンジしたいと考えている方はもちろん、既に農業に従事し模索している方でも、農業業界とビジネスをしたいと考えている企業担当者の方も一緒に新しい農業を育てていきませんか?
本ページでは、弊社の活動や生産者の方に有益な情報を発信しています。どうぞよろしくお願いします。
出典:NPO法人農業支援センターFacebookページ
ゲストの方はどんな方?
セミナー概要でも書いていますが、ゲストとして、ごきげんファーム 代表理事の伊藤さん、京丸園株式会社 代表取締役の鈴木さんが呼ばれていました。
京丸園株式会社について
京丸園の鈴木さんについては、書籍や農林水産省系のセミナー等各所でお話しされていたので、私も話を聞いたことがありました。ノウフク・アワード2021でもグランプリを獲得されており、農福連携の先進事例です。
取組のキーワードとして私が考えているのは以下2点です。
①ユニバーサル農業
京丸園のホームページにユニバーサル農業の基本的な考え方に触れているページがあります。そこには「働く個人ごとに役割を持ち、人と人との繋がりの中で幸せを感じられる仕事づくりを目指します」と書かれていました。「ユニバーサルデザイン」というと障害の有無にかかわらず、誰でも使いえるもの、使いやすいものというイメージがありますが、そこから更に発展させた考え方のように感じます。詳しくは以下のページご覧ください。
ユニバーサル農業|京丸園株式会社 (kyomaru.net)
②強い農業組織をつくる
京丸園さんは約400年前からある農園です。鈴木さんは、その13代目の園主とのことです。そのため、農家から農福連携に取り組んだ事例です。そのため、根っこには農業を強くしたいという想いがあり、そのために福祉の皆さんに協力していただいているという意識で農福連携に取り組んでいらしゃるようです。
ごきげんファームについて
ごきげんファームさんはつくば市にあるNPO法人つくばアグリチャレンジさんが運営する組織です。私は勉強不足で、今回話を聞くのは初めてだったのですが、各所で農福連携事例として取り上げられているようです。
ごきげんファームさんのホームページでは、以下のように紹介されています。
私たちNPO法人つくばアグリチャレンジが運営する「ごきげんファーム」は、障がいのある人たちが働く農場(就労継続支援B型の事業所)です。様々な障がいのある人たちが100名以上働いています。
2011年につくば市大角豆の農場から始まり、今では3つの拠点で有機野菜や米作り、養鶏などを行っています。事業所の他に障害がある共同生活援助グループホームや放課後デイサービスの運営も行っています。
出典:ごきげんファームホームページ https://gokigenfarm.com/aboutus
ごきげんファームさんの農福連携事例として私がポイントと感じたのは以下2点です。
①福祉からの農業参入
ごきげんファームさんは、就労継続支援B型の事業所として、野菜栽培・養鶏(卵)・米、竹製品、加工品などの生産と、コミュニティ農園の運営などを行っています。つまり、農業のベースがないところから、スタートして、顧客を獲得し、利用者への工賃を支払うということを達成している点が特徴のひとつです。
②多品目・有機野菜(露地栽培中心)
前述の京丸園さんとの大きな違いのひとつが、自社で露地栽培且つ有機で野菜栽培をしており、しかも多品目取り扱っているという点だと考えています。有機・多品目というのは普通の農家さんでも栽培技術が必要であり、ハードルが高いように感じますが、それを福祉事業者が利用者さんと協力しながら実現している点が特徴のひとつと考えています。
と、ここからセミナーの気づきをまとめていきたいと考えていたんですが、すでに長文になってしまったので、セミナーで得た気づきはまた次回のブログにて書きたいと思います。
鈴木さん、伊藤さん、青山さん、NPO法人農業支援センターの皆さん、読んでくれた皆さん、ありがとうございました。