先日より、農福連携について、いくつかブログ記事を投稿しております。絶賛勉強中です。今回は、そんな農福連携の事例について紹介したいと思います。今回紹介するのは、私の住む印西市の事例です。
今回ご紹介するのは「いんば学舎 草深のたまご」という平飼いの鶏の卵です。
目次
「いんば学舎 草深のたまご」とは?
この卵は、社会福祉法人印旛福祉会さんが発売しているものです。印旛福祉会さんの運営する施設のひとつである「いんば学舎・草深」があり、ここで鶏を育てて鶏を販売しています。私が購入したのは、ボリスブラウンという品種の卵でした。
正直、私の舌で美味しさを評価するのは難しいです。。。
卵って、何かしら味付けして食べることがほとんどなので、卵そのものの味を評価するってのは、私にはできそうもありません。
ただ、他と比較してではありませんが、美味しかったです。
卵かけごはんにしましたが、ペロリでした。
いつも、スーパーで買う平飼いの卵も美味しいと感じるので、他と比較して突出して美味しいということではありませんが、十分美味しいと思います。個人の感想です。
あとは、黄身の色を見てみると、薄めの黄色という印象でした。黄身は、餌の種類によって変わります。薄ければ良いという訳ではありませんが、不自然なオレンジ色に比べれば安全・安心と感じました。
どんな環境で育っているの?
平飼いでのびのび育っているようです。ホームページの情報を一部抜粋して紹介します。
〇最大で280羽の雌鶏を1期から4期(4部屋)
〇ケヤキに囲まれた木造立ての広々とした鶏舎。
〇狭いゲージに入れず、日中は屋内と屋外を自由に出入り
〇トウモロコシや大豆粕、米ぬか、ふすま、魚粉、牡蠣殻などの飼料を使用
〇緑餌も行っている。鶏舎まわりの畑で葉物野菜を栽培。
詳しい情報は下記のホームページに載っています。
https://inba-g.or.jp/shisetu02_04.html
農福連携事例として良いと思った点
ストレスの少ない環境で育てられ、とても美味しいということで、それだけでも十分良い事例だとは思いますが、農福連携事例という視点からも良いと思った点に触れておきたいと思います。
〇販売先
販売先は、ホームページで以下のように紹介されています。
近隣のお客様のご自宅への配達や、スーパーマーケットなどに搬入しています。
次の各店のご協力で「草深のたまご」を販売しています。
●石窯パン工房 いんば学舎・オソロク倶楽部
●新鮮市場マルエイ(白井店)
●ナリタヤ(印旛日本医大前店)
●マルシェかしま(佐倉ふるさと広場)
●ドラムの里 龍の市庭(栄町/県立房総のむら隣接)
出典:社会福祉法人印旛福祉会ホームページ https://inba-g.or.jp/shisetu02_04.html
おそらく、利用者さん含めた個人宅への流通ルート、いんば学舎・オソロク倶楽部のような自分たちが運営する施設やスーパーマーケット、直売所等の店舗販売等の複数の販売先を確保できているという点は素晴らしいと思いました。その他にも、私も野菜の定期宅配をお願いしている柴海農園さんのセットにも場合によっては入るという話もあったので、商品の品質だけではなく、売り先まで幅広く確保できている点は非常に重要な点だと思いました。
〇食品ロス削減
印旛福祉会さんでは、石窯パン工房 いんば学舎・オソロク倶楽部というレストランも経営しています。そのため、複数の販売先でも売れなかった分の残りはこういったところで利用することが想定されます。その他、利用者さんの食事等でも利用可能でしょう。ここは、あくまで推測ですが、こういった形で卵の利用先があることにより、食品ロス削減および支出の削減につながるという点も良いと思いました。様々な形態の施設を運営している強みだと思います。
〇値段設定
この「いんば学舎 草深のたまご」は私が購入した際の金額は250円でした。この値段設定も絶妙だなと思いました。我が家がスーパーで購入している平飼いの卵は約300円です。私の感覚からすると、ふつうの安売り卵よりは高いけど、平飼いの卵の中では安い部類に入ります。味で差をつけづらい卵という商品にとって、一般流通している平飼い卵よりも安いという点は手に取る理由のひとつになると思いました。たまたまかもしれませんが。
ということで今回は、社会福祉法人印旛福祉会の「いんば学舎 草深のたまご」を紹介してみました。印旛福祉会さんは、野菜販売やレストラン等も行っており、また機会あれば調べて紹介したいと思います。
社会福祉法人印旛福祉会さん、読んでくれた皆さん、ありがとうございました。